経営コンサルタントが考える対面の意味
2025/12/08
皆さん、こんにちは。
東京都・港区の経営コンサルティングファーム、株式会社ビジネス・プラットフォーム代表取締役で経営コンサルタントの鬼頭です。
前回のブログでは、初めて宝塚の舞台を見に行き、その圧倒的なパフォーマンスに大いに感銘を受けたお話を書きました。今回はその流れから、当社のコンサルティングの特徴、ポリシーについて触れたいと思います。
コロナ禍以降、リモートでの打ち合わせやセミナーなどがすっかり定着しました。私も一時期、リモート中心で仕事を進めていたことがあります。それ以前は、クライアントとの打ち合わせ、社内のチームミーティング、セミナーなど全ては原則対面、リアルでの実施でした。海外のチームやクライアントとのミーティングで電話会議を使う程度でした。
それがコロナ禍で世の中一変し、逆にリモートでのミーティングが当たり前になりました。特に2021年~22年のコロナ禍真っただ中の時期には、新規のクライアントであっても一度もリアルでお会いせず、リモートだけで提案し、討議をし、最終報告をする、というケースが何度もありました。
2023年に入り、コロナ禍が落ち着き(世の中がwithコロナに慣れた)、マスク着用の義務化も解除されアフター・コロナが意識されるタイミングになると、世の中はリモート中心の働き方をする企業・人と再び対面に戻る企業・人とに分かれていきました。これには様々な議論があり、リモート中心で手に入れたフレキシブルな働き方を手放したくない人々と、対面でなければ伝わらないことがある、対面ならではの価値がある、リモートだとかえって生産性が落ちる、といった主張から対面への回帰を主張する人々・企業とで議論がありました。
その後、最もリモートワークに肝要であり、フィットすると考えられていた米国の大手スタートアップやGAFAMのような企業の多くで、出社を義務化する動きが進み、フルリモートワークは縮小していきました。日本でも多くの企業で一定の割合で出社を求める企業が増え、多くの場合はリアルとリモートのハイブリッドワークが中心ではないでしょうか。
私も現在ではリモートと対面を使い分け、特に最近ではどちらかというとできるだけ対面でのミーティングを行うよう、意識しています。その理由はいくつかあります。
確かにリモートでのミーティングは便利ですし、ある面では効率的です。移動時間が不要ですし、1日にこなせるミーティングの数はリモートのほうが圧倒的に多いです。特に遠方のクライアントとの打ち合わせはとてもやりやすくなりました。一方で、リモートでのミーティングには決定的な欠点と言いますか、デメリットがあると感じています。それは、対面のミーティングと比較してやり取りできる情報量がどうしても限定される、そして集中力が続きづらい、という点です。
対面のミーティングであれば、お互いの表情やしぐさ、態度、熱量など、言葉以外の要素で伝わることが確実にあります。もちろんリモートでもある程度は伝わる部分があると思いますが、特に態度や細かい表情や熱量、手元で何をメモしているか、といった点は正直わかりません。私は、こうした部分にコミュニケーション上大きな意味があると考えています。
特にコンサルティングの場合、クライアントの意向や気持ちを理解し、それを踏まえた提案・提言を一緒に作り上げていく、そして腹落ちして頂き実行につなげていく、というプロセスが重要です。そのためには、言葉に現れない部分でクライアントの心情をくみ取ったり、逆にクライアントが納得できていない場合に熱意、誠意をもって提案内容を説明し、腹を割って議論することでご納得頂いたりといった、深いコミュニケーションが欠かせません。リモートでもできないわけではないと思いますが、少なくとも私は対面で、相手と向かい合って議論するほうがより効果的に目的を達成できると考えています。例えるなら、宝塚の舞台をテレビで見るのとリアルで観劇するのとでは、受ける印象や感動の度合いが全く違う、ということです。やはり、リアルでしか伝わらないもの、伝えられないものはあると思うのです。
もう一つ、リモートの問題に集中力が持続しづらいという点があります。これは私だけの問題かもしれませんが、リモートの会議ですと、特に3名以上が参加するような会議の場合、どうしても自分が直接的なコミュニケーションに参加していない時間というものが生まれます。対面の会議でももちろんそういうタイミングはありますが、リモートでそういう状況になり、例えばその際にスマホに通知があるとつい気になって見てしまうことがあります。対面であれば基本的にはしない行動ですが、リモートでは相手にわからないのではないか(目線の動き等で厳密にはわかることもありますが)、という意識もあって、正直やってしまうことがあります。
恐らく皆さんも、同様の経験があるのではないでしょうか。参加している会議で、急に話を振られた参加者がすぐに気づかずに話し始めるまでに時間が掛かる、質問が何だったか聞き返すといったことは、対面よりもリモートのほうが明らかに多いのではないでしょうか。私は、これは基本的には参加者が会議に集中していないからだと考えています。やはり、対面のほうがいい意味でも緊張感がありますし、内容の濃い議論ができるように感じます。もちろんリモートでもできないということではなく、比較した場合の傾向のお話です。
以上から、一時期は私もほぼ100%リモートでしたが、ここ2年ほどは徐々に対面の比率を増やしており、相手方が特にリモートを希望されたり私自身のスケジュールの関係上対面での実施が難しかったりといった特段の事情がない限りは、できるだけ対面でのミーティングを実施するようにしています。結果、クライアントを含む相手とのコミュニケーションの密度やお互いの理解度、関係性は明らかに高まっていると実感しています。
株式会社ビジネス・プラットフォームでは、経営や事業運営にお悩みの経営者の皆さまのお力になり、企業の成長や課題解決のお役に立ちたいと日々取り組んでおります。お困りの点、お悩みの点などございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。対面で丁寧にお話をお伺いし、解決に向けたご提案をいたします。もちろんリモートをご希望の方はリモートでも対応いたしますので、遠慮なくお申し付けください。お問い合わせはこちらからどうぞ。
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